相場のタイプ別のオプション戦略
まず、初心者が心がける基本は
➀相場の方向を当てるのではなくセータを狙う
オプションの王道はショートです。
オプション価格がどのように動こうが価格のプレミアは
日ごとに減価していくので、確率的に圧倒的に有利です。
②プットショートは暴落時にボラが上がり、証拠金が上がりますので
ヘッジなしのネイキッドショートは避ける(ロングヘッジのない裸売りのこと)
初心者は相場の急騰時や暴落時には手を出さない。
大きな変動時にはロング戦略が有効ですが、突然の反落があるのが相場
しかも、変動は時間の見境がないので、ザラバ時間から目が離せない。
コロナ暴落のときなど、トイレで100円、風呂や食事していると500円などの動きをしていた
下だけでなく暴落中でも+500円がある。
相場のタイプ別の戦略
・時間が最も長い「持合い」「三角持ち合い」
オプションが最も安定して稼げる期間です。
両建てのレシオが相応しい(ショートコンドル)
注意点としてはプットショートはATMから2000円以上離すこと
参考になる日経先物の動きは25日線を基本線として、上に行けば売られ
下に行けば買われる「よくある相場展開」のときです。
・緩やかな上昇
ベストはプットレシオ
コールロング系は上昇が緩やかだとボラ剥げとセータで不利です。
SQまで2週間程度であればコールのカレンダーも有効。(緩やかな上昇が続けば100%の勝利)
・緩やかな下落
ベストはコールレシオ
プットロング系はSQまでの期間で変わります。SQで限月が変わってすぐの時には
プットデビットも有効です。プットバックならボラが低いとき限定になります。
上昇時と同様にプットカレンダーも有効
特例事項
急速な上昇局面で25日移動平均との乖離が5%7%以上になったら
コールレシオの勝率が高い
まれにある10%乖離のときも同様ですが、プットロング系もSQまである程度期間があれば
チャンスでしょう。90%以上の確率ですぐ下落します。
その2
ボリジャーバンド+3σを越える日経先物の上昇時には乖離率と同様に7標準偏差から
下落確率が97%以上ですので同じような戦略でいける。
長期的にみれば「もみ合い時間」が70%をしめます。
勝率はショートコンドルが有利です。欠点は2つ
➀セータゲットを戦略にしているのでボラが低いときは利益が大きく減じる。
②突然の1000円とかの大変動に弱い。
③大きなイベントの前にはオール決済もある。
オプションは相場の行方が占えるならべら棒に儲かりますが
解らないのが相場です。
ショートコンドルに妙味を感じられる方は初心者に限らず
下のショートコンドルコースで基本戦略を学ぶといいと思います。
安全を重視すると「せこい」稼ぎですが
もともとオプションの性質は
ハイリスクハイリターン
そして
ローリスクローリターン
に設計されています。
相場の方向を当てる自信があるならATM付近のバックスプレッドが資金効率からも
圧倒的に利益が大きいが、ギャンブルです。